『アメリカが畏怖した日本―真実の日米関係史』渡部昇一(PHP新書)
2011年6月29日第1版第1刷発行
173頁
目次(収録作品)
第1章 「騎士道精神」がなく、常に自分たちを正義と考える国
第2章 ペリー来航がもたらした友好的な出会い
第3章 アメリカが畏怖した日本
第4章 絶対的排日移民法とブロック経済が導いたもの
第5章 日米開戦「回避」の道を閉ざしたもの
第6章 対米戦争に勝つチャンス
第7章 東京裁判と戦前の日本は悪の刷り込み
第8章 五十年不動の改定日米安保の枠組み
第9章 今こそ、サンフランシスコ講和条約に戻るとき
著者は、英語学者、評論家。(1930-2017)
本書は、雑誌『歴史街道』に「真実の日米衝突史」のタイトルで連載されたのを一書となしたもの。
日米の衝突の歴史を分かりやすく論じている。著者の他書との内容重複が散見されるが、約170ページのコンパクトな新書にうまくまとまっている良書である。おすすめ。
(p.21)で言及している和辻哲郎著『アメリカの国民性』は、是非一読した方がよい。
[筆者注]
(p.55)「一九八〇年=明治二十三年」。「1890年」の誤植。