1995年
299頁
焼けただれた“ロザリオの鎖”を残して原爆の犠牲となった愛する妻。その妻を偲びながら、残された二人の幼子たちと追憶と悲嘆の生活ではなく、再建と希望へと向かう姿を描く原子野記録。
「苦しむのも寂しがるのもあと十年だ。十年の間我慢してしのげばいいのだ。父母の思い出は一生の宝だ。それを十年の我慢ができなくて売ってしまうのは愚かなことだ。」
人類史が忘れることのないあの8月9日から母を失った2児に、母ともなろうとした父親の生活がはじめられた。アマゾン商品説明より
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『ロザリオの鎖』永井隆(2014・平和文庫・日本ブックエース)単行本