『社会契約論の系譜―ホッブズからロールズまで』デイヴィッド・バウチャー、ポール・ケリー編、訳者代表:飯島昇蔵・佐藤正志(ナカニシヤ出版)
1997年
367頁
目次(収録作品)
社会契約論とその批判者たち-概説
ホッブズの契約論-比較分析
ジョン・ロック-社会契約と政治人類学との対抗
ロック契約論の文脈
歴史・理性・経験-ヒュームの契約論批判の論拠
ルソー、社会契約、近代のリヴァイアサン
カントと社会契約
ヘーゲルの社会契約論批判
社会契約の反対者マルクス
契約論と国際政治理論〔ほか〕
本書は、ホッブズ、ロック、ルソーのような思想家の理念を検討し、その上でロールズやゴーティエのような現代の思想家における契約論の影響を考察している。また、国際関係における契約の重要性や契約論に対するフェミニストの反応も考察している。さらに、契約論の三つの独立した伝統を特定し、今日にいたる論争で重要な役割を演じてきた一連の反契約論的議論も特定した。広い意味での政治理論の枠組みのなかでの社会契約の諸理論と社会契約に対する諸批判への包括的な入門書。
アマゾン商品説明より