1968年
224頁
目次(収録作品)
祖父の家
土の香り
渋谷金王町
病身
桜横町
優等生
空白五年
美竹町の家
反抗の兆
二・二六事件
駒場
戯画
高原牧歌
縮図
古きよき日の想い出
ある晴れた日に
仏文研究室
青春
内科教室
八月一五日
あとがき
「現代日本人の平均に近い一人の人間がどういう条件の下にでき上ったか,例を自分にとって語ろう」と著者はいう.しかし,ここには羊の歳に生れ,戦争とファシズムの荒れ狂う風土の中で,自立した精神を持ち,時世に埋没することなく生き続けた,決して平均でない力強い一個性の形成を見出すことができる.
出典:岩波書店公式サイト
[関連]
『続 羊の歌―わが回想』加藤周一(岩波新書)