『20世紀アメリカ短篇選』(上下)大津栄一郎訳(岩波文庫)
上巻
1999年
349頁
目次(収録作品)
平安の衣(オー・ヘンリー)
ローマ熱(イーディス・ウォートン)
ローゴームと娘のテレサ(セオドア・ドライサー)
生命の法則(ジャック・ロンドン)
手(シャーウッド・アンダソン)
あの子(キャサリン・アン・ポーター)
メアリー・フレンチ(ジョン・ドス・パソス)
パット・ホビーとオーソン・ウエルズ(F.スコット・フィツジェラルド)
ある裁判(ウィリアム・フォークナー)
なにかの終焉(アーネスト・ヘミングウェイ)
人を率いる者(ジョン・スタインベック)
スウェーデン人だらけの土地(アースキン・コールドウェル)
スティックマンの笑い(ネルソン・オルグレン)
上巻には,オー・ヘンリー,ドライサー,ロンドン,フォークナー,スタインベックら,主として20世紀前半に活躍した作家達の秀作を収める.突然失踪して修道僧となった社交界のヒーロー,ニューヨーク下町の人間群像,飢餓に苦しむ先住民族の長老を待つ掟とは…鮮かな人間描写で20世紀前半のアメリカ社会をも浮彫りにする短篇集.
出典:岩波書店公式サイト
下巻
1999年
412頁
ランス(ウラジーミル・ナボコフ)
ある記憶(ユードラ・ウェルティ)
ユダヤ鳥(バーナード・マラマッド)
父親になる男(ソール・ベロウ)
動物園で(ジーン・スタフォード)
木・岩・雲(カーソン・マッカラーズ)
笑い男(J.D.サリンジャー)
バーンハウス心霊力についてのレポート(カート・ヴォネガット・ジュニア)
ミリアム(トルーマン・カポーティ)
ゼラニューム(フラナリー・オコーナー)
暗夜海中の旅(ジョン・バース)
黄金の雨(ドナルド・バーセルミ)
別居(ジョン・アップダイク)
たいへん幸福な詩(フィリップ・ロス)
主として第二次大戦前に活躍した作家たちの作品を収録した上巻に続いて,本巻には,ウラジーミル・ナボコフからフィリップ・ロスまで,戦後に活躍した作家たちの作品を収める.読み比べてみると,極めて対照的な作品世界で興味深い.現代アメリカを代表する作家たちによって表現された現代アメリカ社会とアメリカ文学の諸相.
出典:岩波書店公式サイト