『臓器収奪―消える人々 中国の生体臓器ビジネスと大量殺人、その漆黒の闇』イーサン・ガットマン、鶴田ゆかり訳(ワニブックス)
2022年
416頁
定価:2,750円(税込)
目次(収録作品)
第1章 新疆での試み
第2章 平穏な王国
第3章 府右街で起こったこと
第4章 雪
第5章 龍山での出来事
第6章 極寒の大海で
第7章 電波ジャック
第8章 名前のない身体
第9章 国家の臓器
第10章 博物館での一夜
中国の生体臓器移植ビジネスの背後にある、収容所と処刑所のつながりを告発する問題作。なぜ中国共産党首脳部はこんな残酷な医療制度を奨励したのか? この謎に迫るため、中国分析のベテランジャーナリスト、イーサン・ガットマンは、手術台上での囚人の殺害に関与した警察幹部や医師らへのインタビューをはじめ、当局から反体制とみなされる法輪功、チベット人、ウイグル人のコミュニティに深く入り込み、抵抗のドラマや裏切り、救われた瞬間などを丹念に聞き出していく。美談ばかりが強調される臓器移植問題に関して、人体が部品化されていく闇の工程に光をあてることで、真の人道支援を訴える一冊。
2021年12月9日、英国人弁護士が率いるウイグル法廷が「中国はジェノサイド(民族大量虐殺)を犯した」と裁定。欧米各国が糾弾するこの蛮行に対して、日本政府はなぜ沈黙を守るのか?出典:ワニブックス公式サイト
原題『The Slaughter: Mass Killings, Organ Harvesting, and China’s Secret Solution to Its Dissident Problem』(2014)