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『日本人の自伝1 福沢諭吉・渋沢栄一・前島密』(平凡社)

『日本人の自伝1 福沢諭吉・渋沢栄一・前島密』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)

1981年
430頁




目次(収録作品)

『福翁自伝』福沢諭吉
『雨夜譚』渋沢栄一
『鴻爪痕』前島密

福沢諭吉は、豊前国中津藩士の子として大阪に生まれた、文明開化期の代表的啓蒙思想家。慶應義塾の創設者としても有名である。《福翁自伝》は、日本の自伝文学の最高傑作の一つ。幕府にも攘夷派にも与せず、明治維新後に新政府から仕官の勧めがあっても固辞するなど、独立の精神と自由人としての矜持を貫いた著者の姿が描かれている。文明開化、脱亜入欧を成し遂げた日本に身を置いて、自信と余裕をもって自らの半生を振り返っている。

「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一。武蔵国榛沢郡の豪農の家に生まれ、尊王攘夷の志士から幕臣、新政府官僚を経て実業家となり、第一国立銀行や東京証券取引所など種々の企業の設立・経営に携わった。一見、一貫性のない人生を歩んできたように見えるが、自伝《雨夜譚》からは、ブルジョア的発展を志向する豪農の論理が一貫して流れていることを読み取ることができる。日本の資本主義を形づくってきた男のエネルギーが伝わってくる自伝である。

前島密は明治期の官僚、実業家。越後国高田藩士の家に生まれ、幕臣だった前島家の養子となり、維新後は新政府に入って郵便制度の確立に尽力。のちに官僚を辞し、立憲改進党に参加し、また実業家としても活躍した。《鴻爪痕》は、主に幕末動乱期から明治維新後8年ぐらいまでの著者の足取りを記した自伝。抑制した文章と簡潔な表現から、時代を越えようとする精神と、先駆者としての矜持が伝わってくる。

eBookJapan 商品説明より


[関連]
『新訂 福翁自伝』福沢諭吉(岩波文庫)

『渋沢栄一―雨夜譚/渋沢栄一自叙伝(抄)』(日本図書センター・人間の記録41)

『雨夜譚 渋沢栄一自伝』(岩波文庫)

『鴻爪痕 =前島密伝=』前島会、井上卓朗(2017・鳴美)
(上製本2冊組特製函入り。『鴻爪痕』昭和30年・財団法人前島会刊行『鴻爪痕』改訂再版の複製(表紙体裁は、大正9年の初版復刻)と井上卓朗著『=創業の精神と業績=』)
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