2013年
480頁
目次(収録作品)
I
末期の眼
ほろびぬ美
日本文学の美
美の存在と発見
日本美の展開
美しい日本の私
II
落花流水
行燈
伊豆行
枕の草子
秋風高原(一)~(十四)
III
片岡鉄兵の死
横光利一弔辞
古賀春江と私
「いのちの初夜」推薦
泉鏡花氏の「櫛笥集」など
徳田秋声「縮図」
永井荷風の死
高見順
梶井基次郎
三島由紀夫
志賀直哉
IV
私のふるさと
芥川竜之介と菊池寛
「伊豆の踊子」の作者
『文芸時代』創刊の辞
「浅草紅団」について
「雪国」の旅
哀愁
東京裁判判決の日
秋の野に
夕日野
解説(川西政明)
ノーベル賞講演「美しい日本の私」をはじめ、“あらゆる芸術の極意は、「末期の眼」”と述べた「末期の眼」、日々の素顔を映しだす連作エッセイ「落花流水」、友人への追悼文「横光利一弔辞」など、川端康成(1899‐1972)の珠玉の随筆31篇を収録する。これらは、「伊豆の踊子」「雪国」など川端の小説の背景を知るためには欠かせないものである。
本書表紙(カバー)より