『宇治拾遺物語 全訳注』(上下)高橋貢・増古和子(講談社学術文庫)
上巻
2018年
848頁
鎌倉時代前期に成立した代表的説話集。貴族・僧などの著名人から、下級官人、侍、庶民、子供まで、登場人物が多様で世俗的傾向の強い話を集める。強力譚、報恩譚、聖譚、不思議譚、艶笑譚など世の万般を描く切れ味鋭い話の数々。本巻には「舌切り雀」「瘤取りの話」「芋がゆ」など現代に伝わる物語をはじめ百余話を収録。古本系統「伊達本」を底本として現代語訳、語釈、解説を付す。
出典:講談社BOOK俱楽部
下巻
2018年
880頁
鎌倉時代前期に成立した代表的説話集の一つ。上巻に引き続き人の耳目をひく話を集める。都の巷から鄙の里、震旦・天竺まで、世の奇異なものへと開かれる好奇心。仏菩薩の霊験には純朴な感情で、えせ聖や詐欺師・幻術師の行為には分別わきまえた言葉で、民衆の反応がさまざまに語られる。古本系統『伊達本』を底本として94話を全訳・解説。
出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『新編日本古典文学全集50 宇治拾遺物語』小林保治・増古和子訳(1996・小学館)(三段組。全197話。頭注・原文・現代語訳)
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『宇治拾遺物語』(新潮日本古典集成)大島建彦校注(1985・新潮社)(全197話。)
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