『知覚の現象学』モーリス・メルロ=ポンティ、中島盛夫訳(法政大学出版局)
改装版2015年
881頁
目次(収録作品)
緒論 古典的偏見と現象への復帰(「感覚」/「連合」と「追憶の投射」/「注意」と「判断」/現象の領野)
第1部 身体(客体としての身体と機械論的生理学/身体の経験と古典的心理学/自己の身体の空間性と運動機能/自己の身体の総合/性的存在としての身体/表現としての身体と言葉)
第2部 知覚された世界(感覚すること/空間/他人と人間的世界)
第3部 対自存在と世界における(への)存在(コギト/時間性/自由)
サルトルとならび戦後思想の根底に計り知れぬ影響をもたらした著者の記念碑的大著の全訳。近代哲学の二つの代表的な立場、主知主義=観念論と経験主義=実在論の両者を、心理学・精神分析学の提供する資料の解釈を通じて内在的に批判するとともに、両義的存在としての「生きられる身体」の概念を回復し、身体=知覚野において具体的・人間的主体の再構築をめざす。
出典:法政大学出版局公式サイト
[関連]
『知覚の現象学』(全2冊)メルロ=ポンティ、竹内芳郎・小木貞孝訳(みすず書房)