『寺田寅彦セレクション2』寺田寅彦(吉村冬彦)、千葉俊二・細川光洋 選(講談社文芸文庫)
2016年
352頁
目次(収録作品)
『柿の種』自序 無題〈抄〉 曙町より〈抄〉
『物質と言葉』自序 日常身辺の物理的諸問題 学問の自由 科学者とあたま
『蒸発皿』自序 烏瓜の花と蛾 重兵衛さんの一家 藤の実 銀座アルプス 珈琲哲学序説 空想日録〈抄〉 津浪と人間 蒸発皿〈抄〉 涼味数題 夏目漱石先生の追憶
『触媒』自序 科学に志す人へ 庭の追憶 鳶と油揚 思出草
『蛍光版』自序 天災と国防 物売りの声 自由画稿〈抄〉 災難雑考 糸車 小爆発二件 三斜晶系〈抄〉 茶碗の湯 日本人の自然観
科学者の眼で森羅万象を見つめ、平易でかつ芸術的味わい深い言葉で表現した文章を収める随筆選第二集。本巻には『柿の種』『物質と言葉』『蒸発皿』『触媒』『蛍光板』と没後刊『橡の実』から、「科学者とあたま」「津浪と人間」「夏目漱石先生の追憶」「鳶と油揚」等に加え、単行本未収の「茶碗の湯」「日本人の自然観」を併録。日本の近代随筆史上、最高にして極上のエッセンス。
出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『寺田寅彦随筆集』(岩波文庫)