2012年
345頁
目次(収録作品)
第1講(日本文学の特徴について/『万葉集』の時代)
第2講(最初の転換期/『源氏物語』と『今昔物語』の時代)
第3講(再び転換期/能と狂言の時代/第三の転換期/元禄文化/町人の時代)
第4講(第四の転換期/工業化の時代/戦後の状況)
最終講 自由討論
もう一つの補講 加藤周一が考えつづけてきたこと(大江健三郎・小森陽一・成田龍一)
世界7カ国語に翻訳され、高い評価を受けた『日本文学史序説』。本書は、この不朽の名著について、著者みずからが集中講義を行った全記録である。『日本文学史序説』のエッセンスを分かりやすく説きつつ、執筆の方法論を明かし、その後の発見なども織り交ぜて縦横に語る。日本文学の細やかな味わいについて、中国や西洋の文学との比較、文学にあらわれた思想について―自著の解説やすでに語られたことの要約に留まらぬ、芸術・文化、政治、社会に及ぶ白熱の講義録。文庫化にあたり、『日本文学史序説』をめぐる、大江健三郎、小森陽一、成田龍一各氏の追悼鼎談を「もう一つの補講」として収録。
出典:筑摩書房公式サイト