『仲間とかかわる心の進化―チンパンジーの社会的知性』(岩波書店、岩波科学ライブラリー214)
2013年
128頁
目次(収録作品)
1 協力とあざむき
2 親から学ぶ、仲間から学ぶ
3 他者を理解する
4 生まれる前から
5 母性―本能と経験と
6 社会的知性はどう育つ
社会的な動物である人間には、他者とかかわるための知性がそなわっています。誰かと協力して一人ではできないことをやりとげること。仲間を出し抜いて自分が得をするように行動すること。どちらも他者の心の中を推測し、結果を予測する知性なくしてはできないことです。それでは、進化的に人間にもっとも近いチンパンジーは、仲間と協力したり、仲間をだましたりすることができるのでしょうか。気鋭の霊長類学者が巧妙な実験を通してその答えを追究し、知性の進化の道筋に迫ります。
出典:岩波書店公式サイト