『日米衝突の根源 1858-1908』渡辺惣樹(草思社文庫)
2018年
730頁
目次(収録作品)
第1章 日本人と支那人
第2章 カリフォルニアの争奪
第3章 太平洋シーレーン
第4章 南北戦争
第5章 大陸横断鉄道開通
第6章 「アメリカの湖」(アメリカン・レイク)
第7章 岩倉使節団の失敗
第8章 フィラデルフィア博覧会
第9章 支那人排斥法
第10章 ハワイ王国カラカウア
第11章 グラント将軍の日本訪問
第12章 フロンティアの消失
第13章 ハワイ攻防戦
第14章 米西戦争
第15章 白い艦隊(ホワイト・フリート)
開戦は30余年前に想定されていた! 開国以来良好な関係にあった日本を仮想敵とするまでの米国内の動きを辿り、太平洋戦争の起源に新解釈を加えた画期的な書!
日米開戦は、日露戦争期からすでに想定されていた―ペリー来航以降、セオドア・ルーズベルトによるポーツマス条約仲介まで、アメリカは日本史からほぼ姿を消している。だが、日本の明治期にあたる1858~1908年の半世紀にアメリカで起きていた出来事こそ、日米衝突を不可避なものとする要因となったのだ。国内産業保護を基軸とするアメリカン・システムの綻び、イギリスを筆頭としたヨーロッパ諸国との領土紛争、国内の人種問題…良好な関係にあった日本を仮想敵国と見なすまでのアメリカの動きを、米側史料によって詳細に描き出して太平洋戦争の起源に迫る。
アマゾン商品説明より