『ロールズ 誤解された政治哲学―公共の理性をめざして』堀巌夫(春風社)
2007年
504頁
定価:5,170円(税込)
目次(収録作品)
ロールズの「死」 序にかえて
第一部 初期ロールズ
1 『正義論』以前に光をあてる
2 議論の理論
3 理論形成の過程
4 解明と正当化の実例
5 コンセンサス擁護
6 「倫理的決定手続きの概要」
第二部 『正義論』
7 奇妙な書
8 反省的均衡の虚実
9 語用論の視点
10 社会契約論
11 二元比較という議論構造 『正義論』の論理
12 善理論 倫理学説批判
13 功利主義との比較
14 原初状態からの正当化
15 正義の二原理の比較による正当化議論
16 財産所有民主主義という制度論
17 『正義論』から『政治的リベラリズム』への経緯
第三部 『政治的リベラリズム』
18 政治的リベラリズムと戦後アメリカリベラリズム
19 コミュニタリアニズムとの論争
20 政治的構成主義
21 重なり合うコンセンサス
22 正の善に対する優位
23 公的理性/理由
終章 ロールズとは何者か
謝辞 あとがきにかえて
リベラリズムの守護神か? 陳腐な夢想家か? それとも… 『正義論』により現代政治哲学を刷新したとされるロールズ。初期論文から没後の新資料まで理論の変遷を追い、ステレオタイプな解釈を退けることで浮かび上がる、ロールズの核心と可能性!
出典:春風社公式サイト