2019年
356頁
目次(収録作品)
第一章 統治形態はどの程度まで選択の問題か
第二章 よい統治形態の基準
第三章 理想の上で最善の統治形態は代議制統治である
第四章 どんな社会条件では代議制統治は適用できないか
第五章 代表機関の本来の役割について
第六章 代議制統治が陥りやすい欠陥や危険について
第七章 真の民主政と偽の民主政について――全員を代表することと,多数者だけを代表すること
第八章 選挙人資格の拡大について
第九章 二段階選挙は必要か
第一〇章 投票方式について
第一一章 議員の任期について
第一二章 議員に誓約を要求すべきか
第一三章 第二院について
第一四章 代議制統治体制の執行部について
第一五章 地方の代表機関について
第一六章 国民的一体性と代議制統治との関連
第一七章 連邦制の代議制統治体制について
第一八章 自由国家による属領統治について
「よい統治」の条件をさぐり,代議制統治こそが最善の統治形態であることを論証していくJ.S.ミルの政治論(1861年初版).制限選挙が続く時代の英国にあって諸改革の提案がなされていく.危機に瀕している現代の代議制デモクラシーを深く考察するうえでも触発されるところの多い古典的著作.明晰かつ平易な新訳.
出典:岩波書店公式サイト
[関連]
『代議制統治論』J.S.ミル、水田洋訳(1997・岩波文庫)