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『共和主義ルネサンス―現代西欧思想の変貌』佐伯啓思・松原隆一郎編著(NTT出版)

『共和主義ルネサンス―現代西欧思想の変貌』佐伯啓思・松原隆一郎編著(NTT出版)

2007年
335頁
定価:4,180円(税込)




目次(収録作品)

はじめに

第1部 共和主義の現代的意義
第1章 「自由」と「善き生」――共和主義の現代的変容(佐伯啓思)
1 問題の所在
2 隘路に陥る近代リベラリズム
3 「共和主義の伝統」とは何か
4 マキアヴェリがもたらしたもの
5 結び――「共和主義」から「帝国」へ

第2章 共和主義とリベラルな平等――ロールズ正義論にみる共和主義的契機(井上彰)
1 はじめに
2 共和主義と現代リベラリズム
(1)古典的共和主義とネオ・ローマ的共和主義
(2)アメリカにおける共和主義と立憲主義
(3)ロールズ自由論にみる共和主義的契機
3 ロールズ平等論における共和主義的契機
(1)ロールズの制度論的正義論と自由の優先性
(2)格差原理と善としての自尊心
(3)責任の社会的分業と財産所有制民主主義
4 結び

第3章 現代のコミュニタリアニズムと共和主義(菊池理夫)
1 はじめに
2 現代のコミュニタリアニズムと共和主義
3 現代の共和主義とコミュニタリアニズム
4 結び

第2部 共和主義の歴史的展開
第4章 共和主義パラダイムにおける古代と近代――アリストテレスからヒュームまで(坂本達哉)
1 はじめに――「自由」の思想としての共和主義
2 古典的共和主義の源像――アリストテレスとキケロ
3 近代的共和主義の出発――マキアヴェリ
4 近代共和主義の継承――ハリントンとホッブズ
5 近代共和主義の展開(一)――ロックと十八世紀思想
6 近代共和主義の展開(二)――モンテスキューとルソー
7 近代共和主義の確立(一)――ヒュームの古典的共和主義批判
8 近代共和主義の確立(二)――ヒュームの理想共和国構想
9 結び――共和主義と民主主義のあいだ

第5章 共和主義とリベラリズム――十七世紀イングランド政治思想への眼差し(山岡龍一)
1 はじめに――なぜ十七世紀イングランド共和主義思想なのか
2 視角の設定――共和主義をどのようにとらえるべきか
3 マキアヴェリの共和主義
4 自由の教義
5 十七世紀イングランドの共和主義者たち(一)――共和政下の共和主義
6 十七世紀イングランドの共和主義者たち(二)――君主政下の共和主義
7 結び

第6章「共和国」という「統治の学」の殿堂――ジェイムス・ハリントンとエドマンド・バークにみるその意義(佐藤一進)
1 はじめに
2 ジェイムス・ハリントンと「オシアナ共和国」
3 「立法者の学」としての政治経済学という応答
4 結び

第7章 イギリス経済思想における共和主義の影――スミス・ヒューム・ケインズ(松原隆一郎)
1 はじめに
2 十八世紀イギリス経済思想と共和主義
(1)十八世紀イギリスにおける政治経済状況
(2)経済思想の誕生:ヒュームとスミス
3 ケインズが引き継いだもの
4 結び

西欧思想の底流にある共和主義の伝統。近代の〈リベラリズム〉と〈デモクラシー〉の隘路を抜け出し、21世紀の〈個人〉と〈社会〉、〈自由〉と〈国家〉をつなぐものを現代の共和主義に見いだす。

出典:NTT出版公式サイト

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