『異国船漂着物語―難破者と、彼らを救った浜辺の住民たちの交流秘話』松島駿二郎(JTB)
2002年4月1日初版発行
253頁
目次(収録作品)
第1章 漂流・漂着とはなにか―古代から明治まで
第2章 リーフデ号 大分県臼杵/一六〇〇年(慶長五)―海なし県栃木のアズキ研ぎババア
第3章 サン・フランシスコ号 千葉県御宿/一六〇九年(慶長一四)―ドン・ロドリゴと家康の邂逅
第4章 インディアン・オーク号 沖縄県北谷/一八四〇年(天保一一)―ブレア首相と女王の遠眼鏡とサマリア人
第5章 ロベルトソン号 沖縄県宮古島/一八七六年(明治九)―シュレーダー首相がやってきた
第6章 カシミア号 鹿児島県種子島/一八八五年(明治一九)―アメリカ西海岸の奇人と大統領からのメダル
第7章 ドラメルタン号 鹿児島県種子島/一八九四年(明治二七)―密航者とインギー鶏とゼラニウム
第8章 チェスボロー号 青森県車力/一八八九年(明治二三)―太平洋横断水泳駅伝と洋梨
第9章 イルティッシュ号 一九〇五年(明治三八)―黄金伝説と時鐘
著者は、編集者、著述家。
本書は、書名通り江戸時代から明治期にわが国に漂着した外国の難破船の乗組員を地域のひとびとが救出したことを取材したもの。
興味深く、感動的なエピソードが数多く収められている。歴史好きにも勧める、おすすめの良書。
[筆者注]
(p.110)「(略)対清朝戦の体制を整え終わった一九四〇年八月一〇日」
「一八四〇年」の間違い。