『小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』藤原実資、倉本一宏編(角川ソフィア文庫)
2023年
784頁
目次(収録作品)
貞元二年(九七七)東宮読書始
天元五年(九八二)元旦の行事
永観二年(九八四)円融天皇譲位・懐仁親王立太子
寛和元年(九八五)円融上皇の動き
寛和二年(九八六)一条天皇読書始
永延二年(九八八)官人の勤務の実態
永祚元年(九八九)参議任命
正暦元年(九九〇)兼家薨去/道隆関白〔ほか〕
コラム1小野宮家の盛衰
コラム2『小右記』はどうやって記録されたのか
コラム3『小右記』はどのように利用されようとしたのか
平安時代の公家で、故実に通じ「賢人右府」と称賛された藤原実資。彼の日記『小右記』は、藤原道長が詠んだとされる「此の世をば我世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」が載ることでも著名である。63年にわたり書き続けられた現存5463条の膨大な記事のなかから、男性貴族によって宮廷で執り行なわれた政務や儀式など、初心者にも面白い内容を精選。原文・訓読文・現代語訳を収録した、研究の第一人者による決定版。
出典:KADOKAWA公式サイト