『口語全訳 帝国憲法皇室典範義解』伊藤博文、日本国学振興会訳(呉PASS出版)
2023年
335頁
定価:2,500円(税込)
本書は伊藤博文著「帝国憲法皇室典範義解」を史上初めて、全文口語訳を施した。伊藤博文や井上毅ら、明治人の国体観を理解するためには、立法者自らが書いたコンメンタールである憲法義解、さらに皇室典範議解の理解も重要である。にもかかわらず、憲法議解と同様、漢文訓読体で書かれた本書は、永らく一般読者には、やや敷居の高いものとなって居た。戦前「帝国憲法義解」は、日本国学振興会によって口語訳された。それも今となってはやや読みにくい。そこで日本国学振興会訳をベースに、編集部にてさらに改良し、難読漢字にはルビを、難読用語には註釈を施した。「皇室典範議解」は編集部にて新たに口語訳を施した。憲法義解と同様、ルビと註釈を添えた。皇室典範議解の口語訳は史上初である。条文、原文、口語訳と逐条で構成される。伊藤らが心血を注ぎ成立を見た「大日本帝国憲法」「皇室典範」のすばらしさを、一人でも多くの日本人に知って頂きたい。伝統と歴史に根差した憲法とは、天皇、皇室の在り方とはどういったものなのか、現代、日本国憲法下に生きる日本人に再考を促す書である。
出典:呉PASS出版公式サイト