2010年
235頁
目次(収録作品)
涼しさを/秋は来にけり/山路の栗/紅葉につけても/木の葉しぐれ/畑打つ人/春のうつつ/あるじなき梅/桜、山を動かす/ほととぎすの宿〔ほか〕
万葉・古今から芭蕉・蕪村・晶子まで,季節のうつろいに響きあい,忘れえぬ時を呼びおこす日本の歌蔵.「見るにつけ,思うにつけ,古人の詞華とともに生きている自分を知らされる」――本書は古今の詩歌を味わい,その詞華に誘われて,さりげなく清冽な一文で生の鼓動と魂のありかを伝える.エッセイの精華.
出典:岩波書店公式サイト