『教科書は「天皇」と「自衛隊」をどう教えているか―中学歴史・公民教科書総点検』西村幸祐(総和社)
2019年7月18日初版第1刷発行
286頁
定価:1,320円(税込)
目次(収録作品)
序章 〈新しい公共〉としての新しい教科書
第2章 歴史篇
第1節 各社歴史教科書項目別比較
第2節 各社歴史教科書の特徴
第3章 公民篇
第1節 各社公民教科書項目別比較
第2節 各社公民教科書の特徴
著者は、評論家・ジャーナリスト。
本書は、教育基本法改正(2006年)後、初の各社の中学の歴史教科書・公民教科書を分析し論じたもの。
歴史・公民それぞれ7社を対象とする。東京書籍、日本文教出版、教育出版、清水書院、帝国書院、育鵬社、自由社。
書名は、名が体を表していなく不適当である。著者は改正教育基本法をふまえ、国家、愛国心、地域、愛郷心、公共心、家族などをポイントに論じている。「天皇」と「自衛隊」をどう教えているか、は的外れな酷いタイトルである。
試みとしてはよい本だが、説明が簡単すぎて伝わらない部分が結構な箇所あるのがよくない。
[筆者注]
(p.175)「この度の東関東大震災」。おそらく、東日本大震災の誤記。
(p.283)「任那(みなま)」。「みまな」の間違い。