『昭和天皇の学ばれた教育勅語』杉浦重剛（勉誠出版）
2006年3月31日初版発行
211頁
定価：1,100円（税込）
目次（収録作品）
「教育勅語」原本
「教育勅語」全文
「教育勅語」に学ぶ「たいせつなこと」
「教育勅語」御進講 第１回～第11回
付１「教育勅語」英語訳
付２「教育勅語」口語訳
解説 杉浦重剛と「教育勅語」の御進講
※補訂版あり。『昭和天皇が学ばれた 教育勅語 [補訂版]』（勉誠出版）
本書は、昭和天皇が中学生の年頃に受けた「教育勅語」の講義の草案が主な内容。
なかなかよい内容だが、一般的には難しすぎるだろう。文語文がすらすら読める教養を必要とする。講義の文章は文語体で、引用される中国の古典（読み下し文）や『日本外史』（頼山陽）などの文語文にも、現代語訳はない。
「恭倹己を持し」（p.12）を「ごめんなさい、よく考えてみます」と訳しているのは、違和感がある。「恭倹」は、人に対してはうやうやしく、自分自身は慎み深く振る舞うこと。