『思考停止社会―「遵守」に蝕まれる日本』郷原信郎(講談社現代新書)
2007年
190頁
目次(収録作品)
第1章 日本は法治国家か
第2章 「法令遵守」が企業をダメにする
第3章 官とマスコミが弊害を助長する
第4章 日本の法律は象徴に過ぎない
第5章 「フルセット・コンプライアンス」という考え方
終章 眼を持つ組織になる
不二家、パロマ、東横イン、ライブドア、そして各地で発覚し続ける談合問題──うわべだけのコンプライアンスこそが、組織を蝕む元凶だった!
「申し訳ございません。違法行為を二度と起こさないよう、コンプライアンスを徹底いたします」とは、不祥事を起こした際の謝罪会見での常套句。だが、こうした「コンプライアンスとは単に法を守ること」と考える法令遵守原理主義そのものが、会社はおろか、この国の根幹をも深く着実に蝕んでいるのだ。世の中に蔓延する「コンプライアンス病」の弊害を取り上げ、法治国家とは名ばかりの日本の実情を明らかにする。
アマゾン商品説明より