『哲学の誕生―ソクラテスとは何者か』納富信留(ちくま学芸文庫)
2017年
366頁
目次(収録作品)
第1章 ソクラテスの死―プラトン『パイドン』の語り
第2章 ソクラテスと哲学の始まり
第3章 ソクラテスの記憶
第4章 ソクラテス裁判をめぐる攻防
第5章 アルキビアデスの誘惑
第6章 「無知の知」を退けて―日本に渡ったソクラテス
補論 「ソクラテス対ソフィスト」はプラトンの創作か
哲学はソクラテスとともに始まったと見なされてきた。だが、何も著作を残さなかったソクラテスが、なぜ最初の哲学者とされるのか。それを、彼とその弟子のプラトン、アリストテレスという3人の天才による奇跡的な達成と考える従来の哲学史観では、致命的に見落とされたものがある。ソクラテスが何者だったかをめぐり、同時代の緊張のなかで多士済々の思想家たちが繰り広げた論争から、真に哲学が形成されていく動的なプロセスだ。圧倒的な量の文献を丹念に読み解き、2400年前、古代ギリシアで哲学が生まれるその有り様を浮き彫りにした『哲学者の誕生:ソクラテスをめぐる人々』の増補改訂版。
出典:筑摩書房公式サイト
本書は、『哲学者の誕生―ソクラテスをめぐる人々』を増補改訂し改題した文庫版。
[関連]
『哲学者の誕生―ソクラテスをめぐる人々』納富信留(2005・ちくま新書)272頁
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