『フランス敗れたり』アンドレ・モーロワ、 高野弥一郎訳(ウェッジ)
2005年
228頁
目次(収録作品)
1 「英仏はなぜ戦争準備ができていなかったか」について
2 「開戦初期の八ヶ月間を英仏はいかに空費したか」について
3 「個人的衝突がいかに戦争行為を阻害したか」について
4 「ドイツの電撃戦はなぜかくも急速に成功したか」について
5 「英仏はいかにして離間されたか」について
6 フランスの悲劇
本書は、フランスの有名な文芸評論家で優れた歴史家でもあったアンドレ・モーロワが、第二次世界大戦の緒戦で「フランスがなぜ無惨にあっけなく滅びたのか」をテーマに、フランス首相、軍部の最高指導部、そして国民の心の動きを臨場感溢れる生き生きとした筆致で描いた古典的名著を復刊したものです。
昭和15年に刊行された邦訳は、3ヶ月後には実に200版と版を重ねる記録的な大ベストセラーになりました。
本書が刊行されてから60年余、現在の日増しにつのる政情不安のなかで、本書の復刊は「頂門の一針」となるにちがいありません。
出典:ウェッジの書籍