『近未来戦を決する「マルチドメイン作戦」―日本は中国の軍事的挑戦を打破できるか』日本安全保障戦略研究所編著(国書刊行会)
2020年
320頁
目次(収録作品)
序章 世界の近未来戦を激変させる新たな戦いの形―マルチドメイン作戦
第1章 ロシアのマルチドメイン作戦
第2章 中国のマルチドメイン作戦としての「情報化戦争」
第3章 米国のマルチドメイン作戦
第4章 近未来戦における新たな国際法的課題
第5章 日本の「多次元統合防衛力」構想と「領域横断(クロスドメイン)作戦」-その問題点・課題と措置・対策
共同執筆者:
青木眞夫 (独立行政法人情報処理推進機構(IPA)J-CRAT/サイバーレスキュー隊隊長)
小川清史 (元・西部方面総監、陸将)
髙井 晉 (元・防衛研究所図書館長)
冨田 稔(元・陸上自衛隊関東補給処長、陸将補)
樋口譲次 (元・陸上自衛隊幹部学校長、陸将)
用田和仁 (元・西部方面総監、陸将)
いま、世界の軍事フィールドでは、歴史的な変化が起きている。「マルチドメイン作戦」という作戦戦略上の新たな動きであり、近未来戦のあり方を劇的に変化させ、軍事史における「変革の時代」の幕開けを告げようとしている。
すでにロシアは、ウクライナ、シリアで本作戦を試し、中国は「情報化戦争」の呼称で、平時からの戦いとして本作戦を展開している。この動きに乗り遅れた米国、さらにその後塵を拝する日本は、キャッチアップに必死だ。そのため、日本は、2018年策定の防衛計画の大綱(30大綱)で、「多次元統合防衛力」構想の中心的テーマして「領域横断(クロスドメイン)作戦」を打ち出した。
本書は、今後の日本の安全保障・防衛の行方を決定的に左右するマルチドメイン作戦を分かり易く解説し、日本の課題や問題点を国民と共に考えるための情報を提供するものであり、国民必読の警世の書である。出典:国書刊行会公式サイト