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『分析心理学』ユング(みすず書房)

『分析心理学』カール・グスタフ・ユング、小川捷之訳(みすず書房)

1976年
328頁




目次(収録作品)

日本語版序   ……河合隼雄
編集者序
原著序
序   ……E・A・ベネット

レクチュア I
まえおき/レクチュアの内容/心を研究するための前提/意識・無意識の特質とその由来/意識と自我/意識の機能/外的な心的諸機能(感覚・思考・感情・直観)/優越機能と劣等機能/内的な心的諸機能(記憶・主観的構成要素・興奮・侵入)
 ディスカッション I
感情・情動・興奮/直観機能/情動と感情/抑うつとメランコリー/侵入/精神と身体/正常性と病理性

レクチュア II
普遍的無意識/心の領域/普遍的無意識と民族性/言語連想検査/言語連想検査の事例(35歳の男性の例・老教授の例)/分裂病の女性の事例
 ディスカッション II
優越機能と劣等機能/個人的無意識/三次元と四次元/事実と理論/フロイトの無意識とユングの無意識/言語連想検査における意識と無意識/夢と身体的過程/研究の困難さ/因果律と共時性

レクチュア III
コンプレックスの特質/家族構成員の関与の例/患者の夢について/小学校の校長の夢1・2(故郷へ帰る夢・汽車の脱線の夢)/夢分析の前提(フロイトの見解との相違)/小学校の校長の夢3(カニトカゲの夢)/元型的な夢
 ディスカッション III
子どもの元型的な夢/治療の意味と完全性/神秘的なものと元型的なもの/分裂病者における性格の分裂

レクチュア IV
治療の意味/英雄神話/古代における夢の解釈例/個人的な夢と神話的な夢/神話的な夢の例(トレドの夢)/神秘的な場所のもつ意味(密儀・ヘビ・泉・宝物)/治癒と統体(未分化な世界・男性原理と女性原理・結合・マンダラ・自己)
 ディスカッション IV
心理学における立場の違い(フロイト・アドラー・ユング)/無意識と性/治療における道徳の問題(ある強迫神経症の事例)/治療者の働きかけの問題/児童・完全性・象徴と身体過程

レクチュア V
転移の定義・投影の特質/治療関係における情動と投影内容/転移の原因/治療者側の投影(治療者の見た患者の夢)/自体愛的な患者の転移の事例(女性のアナリストの事例)/転移における治療者の問題(混交・挑発・感染)/個人的な内容の投影と非個人的な内容の投影/元型的な内容の投影とイニシエーション/転移を取り扱う際の段階(第一・第二段階)/精神療法と宗教/元型のもつ重要性と転移を取り扱う際の第三段階/転移を取り扱う際の第4段階(非個人的イメージの対象への移行)
 ディスカッション V
神経症のもつ意味・転移のもつ治療的価値/能動的想像の方法(芸術家の事例)/能動的想像の特質とその治療における意味/元型的イメージの検討による自己治癒の過程/内的世界の表現としての絵画のもつ治療的意味(分裂病者の絵画)

訳者あとがき
索引

1935年、スイスの分析心理学者ユングは、ロンドンのタヴィストック・クリニックに招かれ、5回にわたる一連の講義を行なった。参加者は著名な精神医学者を含む、約200人の医師だった。講義とそれに引き続く討論の記録は後に謄写版刷で配付され、「タヴィストック・レクチュア」の名で大きな影響を与えつづけてきた。それがはじめてここに刊行されるのである。
ユングは注意深く言葉を選び、自分の意味することをわかりやすく直截に表現している。彼の分析心理学の核となる考え、すなわち、態度の型、思考・感情・感覚・直観の四機能、自我、普遍的無意識、元型などが説明きれ、心の構造と内容をどう把握するかが明らかにされる。また、無意識を探究する方法として、言語連想検査、夢分析、および能動的想像が詳述される。豊かな経験の中から自由に引き出される夢の事例や症例は、概念や方法に具体的イメージを与え、また、ユングの人間に対する姿勢や治療の実際をあざやかに浮び上がらせている。彼の挙げる特異な材料と彼の人柄のかもし出す独特の雰囲気に人々が魅了されたのも容易に理解できよう。この講義は、難解なユング心理学へのもっとも簡潔で、もっとも明快な入門である。

出典:みすず書房公式サイト

分析心理学

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