『ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所』青砥恭(ちくま新書)
2009年
237頁
目次(収録作品)
第1部 高校中退の現実
底辺校に集中する高校中退/中退した若者たちに聞く/子どもの貧困
第2部 高校中退の背景
なぜ高校をやめるのか/高校中退の問題点/就学援助から中退へ/終わりに―労働、地域、そして若者たちの生きがいを結ぶ教育
毎年、十万人近い高校生が中退している。彼らの多くは貧しい家庭に育ち、まともに勉強する機会など与えられず、とりあえず底辺校に入学し、やめていく。アルバイトですら、高卒以上の学歴を求められる現在、高校中退者にはほとんど仕事がなく、彼らは社会の底辺で生きていくことになる。いま、貧しい家庭からさらなる貧困が再生産されているのだ。もはや「高校中退」を語らずして貧困問題を語ることはできない。
出典:筑摩書房公式サイト