1984年
406頁
定価:1,177円(税込)
目次(収録作品)
朝鮮の友に贈る書
失われんとする一朝鮮建築のために
木喰上人発見の縁起
雑器の美
工芸の美
工芸の協団に関する一提案
大津絵の美とその性質
雑誌『工芸』発足〔ほか〕
民藝の趣旨
日本民藝館案内
琉球の富
「喜左衛門井戸」を見る
手仕事の国
美の法門
利休と私
蒐集の弁
日本の眼
後記
無名の職人の手になる日常雑器の中にかつて誰も見出さなかった美を捉えたところに柳宗悦(1889―1961)の民藝運動が始まる。そして,終生,無銘の雑器が何故かくも美しいかを問い続けた柳は,晩年,念仏宗に帰依,他力道という考えに到達する。本書は「工藝の美」等主要論文が収められた柳宗悦への格好の入門書。(解説=水尾比呂志)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『新編 民藝四十年』柳宗悦(2923・ちくま学芸文庫)