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『中井久夫コレクション 「思春期を考える」ことについて』(ちくま学芸文庫)

『中井久夫コレクション 「思春期を考える」ことについて』中井久夫(ちくま学芸文庫)シリーズ全5冊

2011年
363頁




目次(収録作品)

1(思春期における精神病および類似状態/思春期患者とその治療者 ほか)
2(サラリーマン労働/「熟年」ということばについてのひとりごと ほか)
3(病跡学と時代精神―江戸時代を例として/病跡学の可能性 ほか)
4(サリヴァン Harry Stack Sullivan(一八九二ー一九四九年)/サリヴァンの統合失調症論 ほか)

人生にとって始まりは重要であり、その後の行路に無視できない影響を及ぼす。精神科医として、患者の治療を通して時代を眺めてきた著者は「高度成長は終わったが、そのバランスシートはまだ書かれていない。しかし、その中に損失として自然破壊とともに、青春期あるいは児童期の破壊を記してほしいものである。われわれは大量の緑とともに大量の青春を失ったといえなくもない」と指摘している。思春期の難しさを丁寧に描き出した作品を中心に、豊かな視野と透徹した洞察を物語る「サラリーマン労働」「病跡学と時代精神」「サリヴァンの統合失調症論」などを収める。

出典:筑摩書房公式サイト

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