『百代の過客〈続〉日記にみる日本人』ドナルド・キーン、金関寿夫訳(講談社学術文庫)
2019年
264頁
目次(収録作品)
序 近代日本人の日記
近代
1 遣米使日記/奉使米利堅紀行/西航記/尾蠅欧行漫録/欧行日記/仏英行/航西日記(渋沢栄一)/米欧回覧実記/航西日乗
2 桟雲峡雨日記/松浦武四郎北方日誌/南島探験
3 航西日記(森鷗外)/独逸日記/漱石日記/新島襄日記
4 木戸孝允日記/植木枝盛日記
5 小梅日記/一葉日記/峰子日記/津田梅子日記/下村とく日記
6 欺かざるの記/子規日記/啄木日記
7 観想録/幸徳秋水日記/蘆花日記/木下杢太郎日記/西遊日誌抄/新帰朝者日記
終わりに
西洋との鮮烈な邂逅で幕を開けた日本の近代。遣欧米使節、諭吉、鷗外、漱石、植木枝盛、子規、啄木、蘆花、荷風――。有名無名の人々が遺した三十二篇の日記に描かれる、幕末・明治という日本の「若い時代」に現出したさまざまな異文化体験。そこに浮かび上がってくる、日本人の心性と日本人像、そして近代日本の光と陰。日記にみる日本人論・近代篇。
出典:講談社BOOK俱楽部
※本書は、1988年に朝日新聞社より刊行された同名書籍の上下巻を合本にした文庫版。
[関連]
『ドナルド・キーン著作集 第3巻 続 百代の過客』(新潮社)