改版1974年
368頁
目次(収録作品)
燈籠
姥捨
黄金風景
畜犬談
おしゃれ童子
皮膚と心
鴎
善蔵を思う
きりぎりす
佐渡
千代女
風の便り
水仙
日の出前
「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。……」名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して印象深く描いた表題作など、著者の最も得意とする女性の告白体小説「燈籠」「千代女」。著者の文学観、時代への洞察がうかがわれる随想的作品「鴎」「善蔵を思う」「風の便り」。他に本格的ロマンの「水仙」「日の出前」など、中期の作品から秀作14編を収録。
出典:新潮社公式サイト