『自分の壁を破る人破れない人―“運を引き寄せる”生き方』渡部昇一(三笠書房・知的生きかた文庫)
2002年2月10日初版発行
266頁
目次(収録作品)
1章 どんな人が自分の人生の“主人公”になれるのか
2章 この「プライド」が自分の壁を破る
3章 成功する人は精神の“ボルテージ”が高い
4章 人の心をつかみ、必ず結果を出す人の共通項
5章 ピンチに強い“ライオン”を生む組織
6章 負けて“勝ちをとる”戦い方もある
7章 間違った“ベクトル”でものを見、判断していないか
8章 人生の美学―どう生きて、どう死ぬか
9章 「一流」と「二流」はここで分かれる
10章 こう生きれば運が動く!
著者は、英語学者、評論家。(1930-2017)
本書は、人生訓的なエッセー。自身の経験や歴史のエピソードなど興味深い所も数ヶ所見られるが、全体的には一書としては、散漫で質が高いとは言えない。また、説明不足の所があり、男尊女卑やその他の偏った考えを持っていると誤解されるような箇所がいくつかある。
渡部が語ったものを誰かがまとめたもののようだが、文章もこなれていない所が散見される。「すべからく」という語が何度か出てくるが、すべて誤って用いているのも気になった。
[関連]
『自分の壁を破る人・破れない人―「生きる」にもちょっとした技術が要る』渡部昇一(三笠書房)単行本
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