2021年8月30日初版発行
238頁
著者は社会学者。
世間体について論じたいわゆる「日本論・日本人論」のカテゴリーの本。
概括的でよくない。日本文化や思想などを考察している、また、調査データをある程度示して論じているのかと思ったが、そうではなかった。調査データはひとつもない。
本書を読んで世間体とその構造とは、なるほどこういうものか、という知識はあまり得られないだろう。
筆者は著者を「菊と刀とコーラとピストル」(PDF)という論文で知り、興味深かったので本書を手にしたのだが、期待外れであった。くだんの論文はおすすめである。