『身体化された心―仏教思想からのエナクティブ・アプローチ』フランシスコ・ヴァレラ、エヴァン・トンプソン、エレノア・ロッシュ、田中靖夫訳(工作舎)
2001年
405頁
目次(収録作品)
序論
第1部 出発の根拠
第1章 根元的な循環性:反省する科学者の心
第2章 「人間経験」とは何か
第2部 認知主義の多様性
第3章 記号:認知主義の仮説
第4章 嵐の私(I:アイ)
第3部 創発の多様性
第5章 創発特性とコネクショニズム
第6章 自己のない心
第4部 中道へのステップ
第7章 デカルト主義の不安
第8章 行為からの産出:身体としてある認知
第9章 進化の道程とナチュラル・ドリフト
第5部 根拠なき世界
第10章 中道
第11章 踏みしめつつ道をつくること
世界は、われわれから独立して存在するのか? 認知は、記号的表象の計算にすぎないのか? 東洋仏教思想の伝統である「三昧/覚瞑想」を手法とし、従来の認知科学の前提に根本的な疑問を投げかけ、認知を「身体としてある行為」と見るエナクティブ(行動化)・アプローチへと至る。「オートポイエーシス」理論で名をはせたヴァレラ自らが「最も重要な著書」と語る新たな世界認識への道を開く知的興奮の書。
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