1987年
276頁
目次(収録作品)
- 掟の門
- 判決
- 田舎医者
- 雑種
- 流刑地にて
- 父の気がかり
- 狩人グラフス
- 火夫
- 夢
- バケツの騎士
- 夜に
- 中年のひとり者ブルームフェルト
- こま
- 橋
- 町の紋章
- 禿鷹
- 人魚の沈黙
- プロメテウス
- 喩えについて
- 万里の長城
実存主義、ユダヤ教、精神分析、――。カフカ(1883‐1924)は様々な視点から論じられてきた。だが、意味を求めて解釈を急ぐ前に作品そのものに目を戻してみよう。難解とされるカフカの文学は何よりもまず、たぐい稀な想像力が生んだ読んで楽しい「現代のお伽噺」なのだ。語りの面白さを十二分にひきだした訳文でおくる短篇集。
20篇を収録。本書表紙(カバー)より