1995年7月17日第1刷発行
367頁
ほんものの教育をしたいという願いから、社会科を手がかりにして、生活綴方の指導をおこなった山形県山元村中学校の教師、無着成恭(1927-)が、その成果をまとめた詩・作文集(1951年刊)。いまなお読む者の心を強く打たずにはおかない克明でひたむきな生活記録。戦後の教育に大きな影響を与えた。(解説=国分一太郎・鶴見和子)
本書表紙(カバー)より
敗戦後まもない頃の山形の村の中学生たちの作文集。素朴なもの、中学生らしからぬしっかりとした意識のものなど個性的で興味深い作文が収められている。貧しさを綴ったものが多く、どれも自身の生活を真剣に見つめていて、こちらの居住まいを正される思いがする。おすすめの良書。