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心の哲学 ブックガイド 心身問題の議論領域

心身問題の議論領域

デカルトの二元論
(心は物理的な存在である脳や身体とは異なり、非物理的な存在であるという考え方)

『方法序説』R・デカルト、山田弘明訳(2010・ちくま学芸文庫)
『省察・情念論』R・デカルト、井上庄七・野田又夫・森啓訳(2002・中公クラシックス)
『方法序説・情念論』デカルト、野田又夫訳(中公文庫)
『情念論』R・デカルト、谷川多佳子訳(2008・岩波文庫)


行動主義
(心とはある一定の行動、もしくは、それを起こす傾向性に他ならないという考え方)
『心の概念』G・ライル、坂本百大・井上治子・服部裕幸訳(1987・みすず書房)


心脳同一説
(心的状態と脳状態は同一であるという考え方)

『こころともの』H・ファイグル、伊藤笏康・荻野弘之訳(1989・勁草書房)
『心と脳は同一か―心言語から脳言語へ』C・V・ボースト編、吉村章ほか訳(1987・北樹出版)(絶版状態)


機能主義(非還元的物理主義)
(心的状態(心的性質)は、さまざまなタイプの物理的状態(物理的性質)によって実現可能な機能的状態であるという考え方)

『心の唯物論』D・M・アームストロング、鈴木登訳(1996・勁草書房)
『精神のモジュール形式 人工知能と心の哲学』J・A・フォーダー、伊藤笏康・信原幸弘訳(1985・産業図書)[amazon]
『経験論と心の哲学』W・S・セラーズ、神野慧一郎・土屋純一・中才敏郎訳(2006・勁草書房)
『経験論と心の哲学』W・S・セラーズ、浜野研三訳(2006・岩波書店)[amazon]
『心の社会』マーヴィン・ミンスキー、安西祐一郎訳(1990・産業図書)


性質同一説
(機能主義を否定し、心的性質は特定の物理的性質と同一であるとする考え方(そう考えない限り、心身問題は解決できないとする考え方))

『物理世界のなかの心 心身問題と心的因果』J・キム、太田雅子訳(2000・勁草書房)


解釈主義
(心を持つ主体とは、心を帰すことによって行為や発話を合理的に説明することができる(解釈可能である)ような主体であるという考え方)

『行為と出来事』D・デイヴィドソン、服部裕幸・柴田正良訳(1990・勁草書房)
『真理と解釈』D・デイヴィドソン、野本和幸・金子洋之・植木哲也・高橋要訳(1991・勁草書房)
『主観的、間主観的、客観的』D・デイヴィドソン、清塚邦彦・柏端達也・篠原成彦訳(2007・春秋社)
『合理性の諸問題』D・デイヴィドソン、金杉武司・塩野直之・鈴木貴之・信原幸弘訳(2007・春秋社)
『心はどこにあるのか』D・C・デネット、土屋俊訳(2016・ちくま学芸文庫)
『「志向姿勢」の哲学 人は人の行動を読めるのか?』D・.C・デネット、若島正・河田学訳(1996・白揚社)[amazon]


消去主義
(心的状態による行動の説明(日常的心理学)は、脳科学による行動の説明に取って代わられ、心は実在しないものとして消去されるという考え方)

『心の可塑性と実在論』P・M・チャーチランド、村上陽一郎・信原幸弘・小林傳司訳(1986・紀伊國屋書店)

※勁草書房「心の哲学ブックガイド」を参考に作成。

・心の哲学 ブックガイド 入門・初級篇

・心の哲学 ブックガイド 中級篇

・心の哲学 ブックガイド クオリアの議論領域

・心の哲学 ブックガイド 志向性の議論領域

なお下記のサイトが「心の哲学」を学ぶのに非常に有用である。
心の哲学まとめWiki

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