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『女たちのシベリア抑留』小柳ちひろ(文春文庫)

『女たちのシベリア抑留』小柳ちひろ(文春文庫)

2022年
352頁




目次(収録作品)

第1章 シベリアに女性がいた
第2章 従軍看護婦たちの満州
第3章 シベリアへ
第4章 なぜシベリアに送られたのか
第5章 長引く抑留
第6章 “女囚”
第7章 帰国
第8章 帰らざるアーニャ

歴史の影に埋もれた女性たちの声を聴く

終戦直後、満洲や樺太などにいた軍人や民間人など60万人近い日本人がソ連によって連行された「シベリア抑留」。その中に数百人から千人近い女性捕虜が存在したことは、長く歴史の影に埋もれていた。関東軍の陸軍病院で勤務していた従軍看護婦や軍属として働いていたタイピスト、電話交換手、開拓団の民間女性、そして受刑者たちが、極北の地シベリアに送られていたのである。その中には「女囚」として10年を超える抑留生活を送った女性や、日本に帰る場所もなく異国の地で人生を全うした者もいる。帰国を果たした女性たちにとっても、故国の人々のまなざしは決して温かいものではなかった。

戦後70年以上、長く沈黙を守ってきた女性たちをインタビューすることに成功し、2014年にNHK・BS1スペシャルで放送されたドキュメンタリー「女たちのシベリア抑留」は、文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞奨励賞、ATP賞テレビグランプリ優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞、NHK放送総局長特賞など、その年のドキュメンタリー部門の賞を総なめにした。その番組を担当した女性ディレクターが綴る本格ノンフィクション。ロシア側から初めて提出された女性抑留者の記録「登録簿」の内容も明らかになる。

出典:文藝春秋BOOKS


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『女たちのシベリア抑留』小柳ちひろ(2019・文藝春秋)単行本
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