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『教科書が教えない歴史4』(産経新聞ニュースサービス)

『教科書が教えない歴史4』藤岡信勝・自由主義史観研究会(産経新聞ニュースサービス・扶桑社)全4巻

1997年10月10日初版第1刷発行
282頁




目次(収録作品)

1 明治の改革
2 近代日本を描いた文学
数奇な運命から日米の橋渡し 津本陽『椿と花水木』
屈辱外交の犠牲になった土佐藩士たち 大岡昇平『堺港攘夷始末』
明治ナショナリズムの健康さ 城山三郎『雄気堂々』
明治維新期のリーダーたちの見識 安部公房『榎本武揚』
「日本らしさ」に悩んだ人々 島崎藤村『夜明け前』
開拓に見る武士の受難の時代 本庄睦男『石狩川』
巨大な企業を築いたロマンの時代 邦光史郎『三菱王国』amazonで見る
立身出世の時代の物語 国木田独歩『富岡先生』
国家と命と出世のため恋をを受けつけず 森鴎外『雁』
エネルギーと矜持の時代 三島由紀夫『鹿鳴館』
鹿鳴館時代の興隆と衰退 芥川龍之介『舞踏会』
明治期の子供の宿命を描く 樋口一葉『たけくらべ』
時間と金に追われるようになった日本人 司馬遼太郎『坂の上の雲』
交渉に精力を使い果たした小村寿太郎 吉村昭『ポーツマスの旗』
揺れ動いた特攻隊員の気持ち 阿川弘之『霊の墓標』
戦死者に捧げた”鎮魂歌” 竹山道雄『ビルマの竪琴』

3 日本統治下の台湾・朝鮮
4 近代日本の外交
5 日本の心を伝えた外国人

本書は、産経新聞の連載をまとめたもの。
一話は約3ページでコラムのようで、それが章ごとのテーマに沿ってに並べられている。

前著同様、明治期や先の大戦についての内容。3は、文学作品が話題。5は、モラエス、ラフカディオ・ハーン、タゴール、ブルーノ・タウトなど、日本を伝えた外国人を紹介していて、それぞれなかなか興味深い。

[筆者注]
(p.245)「(略)[タウトは]玉泉、竹田、鉄斎などの美術品に接し」
「玉泉」は、浦上玉堂の間違いか。「竹田」は、おそらく田能村竹田。「鉄斎」は、おそらく富岡鉄斎。

(p.255)「日本の[人種差別撤廃]提案は欧米諸国によって強引に否決されてしまいました。」
これは、雑な説明。人種差別撤廃提案

[関連]
『教科書が教えない歴史 自由主義史観、21世紀に向けて』藤岡信勝・自由主義史観研究会(1999・扶桑社文庫)
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『教科書が教えない歴史4 普及版』藤岡信勝・自由主義史観研究会(2006・産経新聞ニュースサービス)

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