『宮本常一著作集42 父母の記/自伝抄』宮本常一、田村善次郎編(未来社)
2002年
265頁
目次(収録作品)
凡例
ふるさとの島 周防大島
平凡な島 よく働く女性 出稼ぎ 海外移住者
父祖三代の歴史
黒船のうわさ きこえる時の鼓動 百姓市五郎の家 しのびよる不幸 制度改革の苦しみ
火事と借銭 窮乏のはて 悲しき立身出世 敗残者の群れ 神仏にすがる フィジー島に渡る 養蚕の辛苦 保障なき明治
父祖の教うるところ
父祖の教うるところ
父のことば
父の死 ――昭和八年(1933)日記から――
付 祖母の死と葬儀の次第
母の記
母の思い出
母の記
我が半生の記録
家の歴史
長嶋氏 山本氏 宮本家 宮本家略伝
慈父語録抄
常一略年譜[一歳(明治40年)から二九歳(昭和10年)]
妻たる人に
私の郵便局時代
なつかしい人びと
露地奥の人生
師範学校時代
自伝抄 ――二ノ端界隈――
二ノ端付近
古川が流れる小さな橋
渋沢先生のお宅を訪問
渋沢家の屋根裏博物館
いつも七、八人の書生
ふるさと語る話の広場
多士多才な学者集まる
中国地方の旅に感銘
旅についての反省
命の躍動する古老の話
雑談楽しみに銭湯通い
研究に戦争の影濃く
伊豆の習俗訪ね歩く
月の夜の奄美大島
御薗生先生の人がら
善福寺裏の岩倉さん
渋沢先
宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った「母の記」、妻へ向けた文章を含む「我が半生の記録」(「妻たる人に」)、郵便局の勤務時代の回想である「私の郵便局時代」、祖母の死去と葬儀の行程を記した「祖母の死と葬儀」、父の死のドキュメントである日記など、今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。
アマゾン商品説明より
[参考]
『宮本常一―民俗学の旅』(日本図書センター・人間の記録129)