改版2003年
138頁
目次(収録作品)
河童
蜃気楼
三つの窓
ここに描かれた奇怪な『河童』の国は、戯画化された昭和初期の日本社会そのものであり、また生活の上からも創作の上からも追いつめられていた作者(1892-1927)の不安と苦悩が色濃く影を落している。この作品を書き上げた5ヵ月後、芥川は自ら命を絶った。同じく最晩年の作『蜃気楼』『三つの窓』を併収。(解説=吉田精一)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『河童・或阿呆の一生』芥川龍之介(新潮文庫)