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『メルロ=ポンティ・コレクション5 言語の現象学』(みすず書房)

『メルロ=ポンティ・コレクション5 言語の現象学』モーリス・メルロ=ポンティ、木田元・滝浦静雄・竹内芳郎訳(みすず書房)全7巻

2002年
301頁
定価:3,300円(税込)




目次(収録作品)

言語の現象学について
純粋言語の幻想
間接的言語
アルゴリズムと言語の秘義
表現の科学と表現の経験
哲学者と社会学

「言語の哲学とは、言語をどうしても一つの物のように扱わざるを得ぬ言語科学と対立して、現に語りつつある主体を発見すること」であり、「現象学的反省とは、もはや世界の鍵の保持者たる前経験的な主体への還帰なのではない。……哲学者とはまず何よりも、自分が言語のなかに状況づけられていること、自分が語るということに気づいた人のことである」。
「私が語るとき、あるいは他人の語るのを了解するとき、私の経験するものは、間主観性理論のつまずきの石であった私への他者の現前、または他者への私の現前であり、また、時間理論のつまずきの石であった表象されたものの現前である。また最後に、私の了解するものは、『超越論的主観性は間主観性である』というフッサールの謎めいた命題の意味するところである」。

ソシュール言語学の重要性を逸早く見いだしていた現象学者による言語論集。1951年、ブリュッセルで開かれた第1回国際現象学会議での報告「言語の現象学について」、言語を地にして絵画を、絵画を地にして言語を考察する試み「間接的言語」(遺稿)のほか、「純粋言語の幻想」「アルゴリズムと言語の秘義」「表現の科学と表現の経験」「哲学者と社会学」を収録。

出典:みすず書房公式サイト

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