2009年
288頁
目次(収録作品)
第1章 近代組織の鑑―ドイツ参謀本部―フリートリッヒ大王が制限戦争時代に残した遺産
(「教訓の宝庫」としてのドイツ参謀本部/ヨーロッパの陸戦史、四つの時代区分 ほか)
第2章 かくて「頭脳集団」は誕生した―ナポレオンを挫折させたプロイセン参謀本部の実力
(プロイセン軍の動脈硬化/どん底に落とされたプロイセン ほか)
第3章 哲学こそが、勝敗を決める―世界史を変えたクラウゼヴィッツの天才的洞察
(改革思想の余燼(1)-ボイエン/改革思想の余燼(2)-グロルマン ほか)
第4章 名参謀・モルトケの時代―「無敵ドイツ」を創りあげた男の秘密とは何か
(文学的素養と文学者的外見を持った軍人/侍従武官から参謀総長へ ほか)
第5章「ドイツの悲劇」は、なぜ起きたか―ドイツ参謀本部が内包した“唯一の欠点”
(リーダーなきスタッフの悲劇/シュリーフェン・プラン ほか)
ビスマルク首相、モルトケ参謀総長の下で「史上最強」といわれた集団組織はいかにして作られ、そして消滅したか。その歴史を調べることは、とりもなおさず究極の組織論、リーダー論につながる。さらにリーダーを政治家、スタッフを軍部(自衛隊)に置き換えれば、そのまま現代の日本の理解ともなり、「文民統制」のあり方を考えるヒントともなる。ドイツ参謀本部は、まさに教訓の宝庫である。
初版刊行以来30年以上読み続けられてきた名著の再刊。出典:祥伝社公式サイト
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