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『言葉の周圏分布考』松本修(インターナショナル新書)

『言葉の周圏分布考』松本修(インターナショナル新書)

2022年
304頁




目次(収録作品)

はじめに 言葉は旅する
序章 「好き」を表す日本語は「好き」だけか?
第一章 御所から広まる高貴なことば
第二章 紫式部さん、あなたは『源氏物語』の中で、「戻る」を使いましたか?
第三章 琉球のことばが浮かび上がらせる日本語の原像
第四章 豊かな方言の時代を生きてきた
第五章 『蝸牛考』の原点へ
結びの章 時空を超えて
あとがき 著者に代って 小竹哲

「全国アホ・バカ分布図」の完成から30年! 圧巻の50枚以上のカラー分布図で日本語変遷二千年の謎を解き、方言の豊かさを描き出す。
知的興奮とともに、ふるさとの言葉の懐かしさを味わえる1冊。

テレビ番組『探偵! ナイトスクープ』の全国アホ・バカ調査で示した分布図で、方言が京都を中心に何重もの円を描いていることを見せ、言語学会を驚かせた著者。
その後1991年に全国3000超の市町村へ行った方言アンケートの回答を、膨大な私費を投じて集計、数多くの言葉の分布図を作成した。
本書では50数枚の方言分布図を丹念に読み解き、日本語の伝播の経緯と背景にあるストーリーを面白く興味深く描き出す。

身近な「どっさり」や「醤油」などの分布図を、方言にまつわるエピソードとともに解説。
なかでも源氏物語での「戻る」に注目し、その変遷を史料を駆使してどこまでも深掘りし、波照間島まで旅する論考は圧巻。
また、周圏分布の原点に立ち返り、柳田國男が『蝸牛考』でとなえた方言周圏論について検証する。
謎解きの強烈な助っ人、「小竹探偵」とのやりとりも楽しい。
『全国アホ・バカ分布考』(新潮文庫)、『全国マン・チン分布考』(インターナショナル新書)につづく第3弾!

アマゾン商品説明より

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