『老女マノン・脂粉の顔 他四篇』宇野千代、尾形明子編(岩波文庫)
2019年
327頁
目次(収録作品)
脂粉の顔
墓を発(あば)く
巷の雑音
三千代の嫁入
ランプ明るく
老女マノン
父親の暴力、継母と異母弟妹に感じる疎外感、幼すぎた不幸な結婚、代用教員時代に見た社会の不正義など、自らの生い立ちを主たるモチーフとした中短篇。大正10年のデビュー作「脂粉の顔」から昭和3年発表の「老女マノン」まで、全集未収録作品を含む、社会派的視点も鮮やかな、宇野千代(1897-1996)の知られざる初期作品群。
本書表紙(カバー)より