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『退屈読本』佐藤春夫(冨山房百科文庫)

『退屈読本』(上下)佐藤春夫(冨山房百科文庫)

上巻

1978年
313頁

文人佐藤春夫の「一代の名著」としてほまれ高いエッセイ集。大正期ほぼ10年間の創作以外の文章をすべて収める。形式、主題ともに多様な、滋味に富み、諧謔あふれる全102篇を、いま、初版の排列そのままに上下両巻に分かち、内46篇を本書とする。(解題・丸谷才一)

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下巻

1978年
350頁

「古き良き時代」の香り横溢する興趣つきないエッセイ集下巻。詩、花、美術、演芸、恋愛、身辺雑記、文壇ゴシップと、時に応じ、機に乗じた著者一流の健筆は止まるところを知らない。本巻において、校註者牛山百合子による、「各篇発表当時一覧」および「註」を付す。

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目次(収録作品)新潮社刊の単行本の目次。

濱木綿
イヒ・ロオマンのこと
邦譯小泉八雲全集に就て
素人の見物
月評的雜文
批評家子規
上司小劍氏に呈す
築地小劇場に「役の行者」を看る
東洋人の詩感
藝術の内容は何か
無駄話
懸泉堂の春
喜びの歌、悲しみの歌
好き友
文壇六號活字的雜感
飾窓を見る事の面白さ
吾が新居の事
瀧田樗陰を哭す
高田豊を紹介す
譯詩集「月下の一群」
僕の詩に就て
田舍娘のこと
戀し鳥の記
散文精神の發生
本郷座見物記
思想なき文藝
秋風一夕話
文藝秋の夜長
黄菊白菊
九月二十四日午後
未だ觀ぬ美術展覽會
「夜ひらく」を薦む
わが父わが母及びその子われ
初歩の疑問
ダダイスト夏
夏の夜です
漫歩
旅の話
築地小劇場舞臺びらき
處世術
イソツプ物語の鳥
新らしい創造へ
「風流」論
骨頂の骨頂
里見弴の印象
都會的恐怖
思ひ出と感謝
失敬なことを尋ねるものでない
春のせんちめんたりずむ
三十分間程
儲け役
諸家の作品
珍奇なる薔薇
あさましや漫筆
吾が囘想する大杉榮
焦土を後にして去る
夏の夜の街にて
大震災見舞手紙の一つ
赤松月船君の處女詩集のために
憮然たる心持その他
芥川龍之介のこと
鷹爪花
さみだれ
首くくりの部屋
ゆく春の雲
白き花
詩集「萬物昇天」に序す
A Miniature Tragedy
春宵綺談
「我が一九二二年」の餘白に
春の物語
「人生に於ける戀愛の位置」といふ質問に答ふるはがき
戀愛至上かも知れない
階級文藝に對する私の態度
「都會の憂鬱」の卷尾にしるす文
石野重道を紹介す
蕙雨山房にての手記
「忘春詩集」に
INTRODUCTION
岸田劉生氏の畫論
川の邊に
デカダンに對する慌しい一考察
高橋新吉のこと
女性と崇高美といふ問に對して
自著「藝術家の喜び」はしがき
洞庭劉氏
「カリガリ博士」
詩集「睛天」の序文として
わが戀愛生活を問はれて
「殉情詩集」自序
感興
室生犀星の印象
私の日常生活
創作月旦
「詩」といふこと
一九一九年美術院展覽會の洋畫
藝術即人間
藝術家の喜び、其他
自分のなかの批評家
江口渙に就て
二月の日記
自分の作品に就て
自動車、活動寫眞、カフェー
武者小路實篤氏に就て
志賀直哉氏のこと
マスクスはどれだけヘルモンを理解したか
「赤光」に就て

[関連]
『佐藤春夫全集 第11巻 評論・随筆』(講談社)

退屈読本 下

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