『ザ・原発所長』(上下)黒木亮(幻冬舎文庫)
上巻
2020年
411頁
下巻
2020年
448頁
戦後、日本が原子力の導入に邁進していた頃、 大阪の商業地区に生まれた富士祥夫は東工大で原子核工学を専攻し、日本最大の電力会社に就職する。そこで彼を待ち受けていたのは無限の原子力エネルギーという理想ではなくトラブル続きの原発とコストカットの嵐が吹き荒れる本社、そして原子力という蜜に群がる政財官や裏社会の人間たちだった――。
原発トラブル隠しの発覚、特捜部の事情聴取、新潟県中越沖地震による原発への打撃などを乗り越え、奥羽第一原発所長となった富士祥夫を 3月11 日、巨大津波が襲う。未曽有の事態を前に彼はどのように決断したのか。日本の命運を背負った男の生涯と原子力の功罪を、七〇名以上に上る関係者への取材をもとに炙り出す感動のノンフィクションノベル!
出典:幻冬舎公式サイト
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