『米軍と人民解放軍―米国防総省の対中戦略』布施哲(講談社現代新書)
2014年
320頁
目次(収録作品)
第1章 米中パワーゲームの実態―米国が狙う経済的利益と中国の本音(不信と悲観に満ちた中国の対米観/グローバル・コモンズという安全保障問題)
第2章 人民解放軍の脅威―中国「A2/AD」能力の全貌(人民解放軍という組織/「海洋強国化」の背景/海軍「本当の実力」と「アキレス腱」/弱者の「切り札」)
第3章 米軍の作戦コンセプト―「エア・シー・バトル」とは何か(エア・シー・バトルの狙いと核心/自衛隊に課せられた役割と米軍の反撃作戦/日本にとっての悪夢)
第4章 米中衝突2030(「見えない攻撃」にさらされる日米/在日米軍基地を襲うミサイル攻撃/人民開放軍が日本上陸/米軍の逆襲)
本書の第4章「米中衝突2030」では、台湾海峡危機と南シナ海危機に端を発する、日本と台湾を巻き込んだ米中の武力衝突を、「戦争シミュレーション」という形で描いている。日本にとって最悪のシナリオとは? 中国海軍の「本当の実力」と「アキレス腱」、自衛隊に課せられた役割と米軍の反撃作戦とは――。アメリカが想定する米中紛争シミュレーションをもとに、「集団的自衛権」後の安全保障を考える。
出典:講談社BOOK俱楽部